うつ状態は、栄養学的治療で改善できる!!|浜松の社労士事務所

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コラム

うつ状態は、栄養学的治療で改善できる!!

2019.05.14

みなさん!こんにちは! 今回は、前回に引き続いて、「うつ」を食事などの栄養学的治療で改善する方法の紹介です。今回は、精神科医の奥平智之先生の書籍を紹介します。

この本の中では、「栄養型うつ」という名称で、食事の内容が原因で、体の不調、心の不調になる事例が紹介されています。

Aさん36歳女性、とある会社の健康管理室で保健師をしています。体調はというと、疲れやすい、食が細い、眠りが浅い、冷え、頭痛、あざ、脱毛、足がムズムズ多動、爪がペッタンコ。心の状態は、イライラ、憂うつ、不安、神経の過敏さ、注意散漫、記憶力・学習能力の低下があり、「鉄欠乏うつ」という状況です。血液検査の結果は、基準値内ということですが、ここが落とし穴。具体的な数値を見ると、

AST : ビタミンB6          14
ALT : ビタミンB6                          6
γ-GTP:タンパク質摂取          8
BUN: タンパク質+ビタミンB群   8
総コレステロール:タンパク質+脂質 157
LDH:ナイアシン           152
ALP: 亜鉛              159
MCV: 鉄              88
フェリチン:鉄+タンパク質      17
ヘモグロビン:鉄+タンパク質など   12.4

ビタミンB群と鉄分、タンパク質が不足であることが分かります。食生活は、三食食べていますが、野菜中心で、肉・魚・卵が少なく、しかもスイーツ大好きということで、典型的な「栄養型うつ」の状態でした。

このような状態を改善するため、不足する栄養分を動物性たんぱく質やサプリメントで補い、糖質を制限することが重要になります。

ところで、「栄養型うつ」には、6つのタイプがあり、それぞれに対応した食事療法が必要です。
TYPE  1は、ビタミンB群+タンパク質が欠乏するうつ
TYPE 2は、コレステロールが欠乏するうつ
TYPE 3は、鉄が欠乏するうつ
TYPE 4は、亜鉛が欠乏するうつ
TYPE 5は、マグネシウムが欠乏するうつ
TYPE 6は、ビタミンDが欠乏するうつ

そして、腸をよくして、栄養の吸収力をアップ、栄養で心の不調に負けない体質にする、言い換えれば、レジリエンスを向上させるということです。
こうすることで、薬物療法に頼らない治療が可能になります。

みなさんも試してみてはいかがでしょうか?

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