介護事業所の労務管理はなぜ難しいのか?|浜松の社労士事務所

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コラム

介護事業所の労務管理はなぜ難しいのか?

2019.08.11

みなさん こんにちは!  今日は、今まで取り上げたことのないテーマです。「介護業界における労務管理の実態」についてです。

みなさんは、介護事業所と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
きつい、汚い、つらいの3K職場。そのうえ賃金が安い。慢性的な人手不足の業界というのが一般的な印象ではないでしょうか。
高齢化が進み、介護される人が激増する業界です。需要は増える一方なのに供給(介護者)は増えていきません。理想に燃えて入所したとしても、職場環境、人間関係、賃金などの待遇などに不満があればすぐにやめてしまいます。やめても介護業界内であればすぐに再就職は可能です。どこの介護事業所も喉から手が出るほど人が欲しいですから。介護福祉士の資格やケアマネジャーの経験があれば尚更です。

1.介護業界の特徴

まず、介護事業所の売り上げの原資は、介護保険料と税金であること。そして、介護保険の報酬を得るためには、事業所として、人員配置の基準、運営の基準、施設としての基準をクリアーしなければなりません。良質な介護を提供しようが、ほどほどの介護を提供しようが、介護報酬は同じように頂けます。最低限の人数を確保して、ほどほどのシフトを組み、事業所内の被介護者を満室にして運営していけば、なんとかやっていけることになります。人件比率は約60%もあるのが介護業界です。

2.介護業界の人員の採用と労務管理

介護事業者は、新規にオープンするときは、広告を打って、ハローワークに求人を出せば、割と簡単に人が集まります。その後、被介護者が増えて、労働時間が増えていくと辞めていく人が多くなっていきます。だからと言って追加募集を打っても人は全然集まらないという傾向があります。

介護事業所の求人に応募してくるのは、60%~70%が女性です。それも、子育てを終わった40歳代後半から50歳代の女性がメインとなります。この人達の特徴としては、以下の点が挙げられます。


①自分の考えが絶対正しいと思っている。自分のやり方を通そうとする。

②権利は主張するが、義務を履行しようとしない。
③人間関係の好き嫌いが激しい。
④上司の指導に従わない。

(例)「前の事業所では、こういうやり方だった。」

「あの人とは、一緒に仕事をしたくない。」「上司のやり方はおかしい。あの上司の下では働きたくない。職場を変えて欲しい。」

上記のような特徴をもつ女性介護士を指導教育していくのは、至難の業になります。

3.教育指導方法

まず、入所の時の教育が非常に重要になります。まず、貴事業所の経営理念、運営方法を書面をもって明確に伝えます。

事業所は、どんな施設を目指しているのか。被介護者に対してどのようなケアをしていくのか。これを説明し理解させます。できれば、毎日の朝礼の時に唱和させるようにします。

被介護者のケアプランを理解し、その内容を実践していくこと。これがあなたの職務であることを伝えます。

好き嫌いで仕事をしないこと。職場には、いろいろな人がいます。その中でうまくチームワークでやることを覚えること。

問題のある職員には、早めに注意し、指導する。口頭だけでなく、書面でも指導書を出す。もし改善されない場合は、始末書又は懲戒処分とする。これを放置すると、周りの職員に悪影響を及ぼす。

面接の内容は、記録に残す。安易な約束はしない。配慮はするが、医師の診断書を出してもらうなどのできない根拠を提示してもらう。

厳しく優しい上司になること。即ち、部下の職責を明確にし、ミスをしたときは早く指導すること。

上司と部下は、同じ経営理念や運営基準に基づき、同じ方向を向いて職務を果たすこと。

「仕事は、教えてもらっているのだ。」という感謝の気持ちを持たせること。教えてもらうのを待つのではなく、積極的に教えてもらうようにすることが大切であることを理解させる。

以上のような方法で、教育指導していきます。

参考になれば幸いです。

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